マイワールド
私は、すぐに新しい葉書を持ってきた。

そして、パソコンで今年の自分のデザインを印刷し、
実と藤井先生宛てに書いた。


よく考えてみれば、
自分からは五人(小学生の時の一番の友達、ウーパー、裕也、明、担任)にしか出していない。

「少ない……。

まぁ、どうでもいいけど。」

久しぶりのあの口癖。


私は、少ない葉書の束を見つめた。

「『どうでもいい』っていうより……少なくてもいいや。

いろんな意味で。」

私は葉書の束を引き出しにしまって、階段を下りた。


こたつでクリが丸まっていた。

なんともお正月らしい姿――。
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