マイワールド
「行ってきます。」
私は表面だけ気持ちを切りかえて外に出た。
「どしたの?
目ぇつりあがってんけど。」
公園で、裕也が待っていた。
「泣いた……。」
話しながら学校に向かった。
「……?
何かあった?」
裕也は何と言ったらいいのかわからないようだ。
私は静かに頷いた。
「何があったんだよ?」
裕也の質問に素直に答えるため、
私はおとといのできごとを打ち明けた。
「……。
そっか……。」
裕也は視線の先をあちこち変えながらつぶやいた。
「ごめん。
朝からこんな話で。
でも、学校着いたらこんな顔じゃいられないから。
ホントにごめん。
今は私、裕也に甘えてる。」
私も、視線を一点に定められなかった。
「別にいいよ。
そんなん。」
裕也は照れ臭そうに言った。