マイワールド


「ネーヤア、すごいね。

二日で立ち直れるなんて。」

放課後、教室で二人になった時に、
カナッペに言われた。

「立ち直ったわけじゃないよ。

十分に一回くらいはおとといのこと考えてるし。

でも、一人で暗い顔するのって、
なんか逆に演技みたいで……。

励ましてくれたみんなにも悪いし……。」

私はかばんに教科書を詰めながら言った。

「あのさぁ、ネーヤア。

ちょっと話聞いてくれる?」

カナッペが急に真剣な顔になった。

「もちろん……。

どしたの?」

カナッペは一呼吸置いてから話し出した。
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