マイワールド
ガラ――。

なぜかこのタイミングで明が入ってきた。

「なぁに、難しい話してんだよ?」

明はのんきに私達の前に立った。

「や!

なんでぇ?

聞いてたの?」

カナッペが目を丸くして一歩引き下がった。

「裕也に言われて来たんだよ。

『俺はパシリかっ!』って話だよな。

……まぁそこは置いといて……。

おまえら、何?

『人生の答え』とか探してるわけ?」

「別にそんなんじゃないよ。

てか、何?

どうしちゃったの……?

明……。」

私は冷静に言った。

「まぁまぁ。

いやぁ、さすが純粋エリート二人組だな。

彩音アンド加奈実。

加奈実は提出物出せねぇけど。

マジ、そんな会話、俺には無縁だし。」

明は一人で興奮している。

「あのさ……、ホントに平気?」

私はもう一度聞いた。

「平気だって!

おまえらの疑問にこの俺が答えてやる!」

明ははぎれよく叫んだ。

「……」

「……」
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