マイワールド
「おはよう!」
翌日、私はすっかり気持ちを入れかえた。
クリのことを忘れたのではない。
『現実を受け入れた』のだ。
「なんだよ、
ずいぶんテンション高いな。」
裕也が目を丸くして言った。
「まぁねぇ。
てか、裕也、悩み事とかないの?」
「何でそんなこと聞くんだよ?」
「いつも助けてもらってるからぁ!
恩返ししたいの!」
「何も悩んでねぇよ。」
「ホントにぃ?」
「ホントだって!」
――。