マイワールド
4
翌日の早朝、私は、一人で例の公園まで出掛けた。
「裕也がくるわけないよね。」
公園に話し掛けた。
「別にあなたに話したっていいの。
だけどね、時には返事をくれる人に相談したっていいじゃない?」
今日の公園は、いつもより元気がなかった。
時間だけが過ぎていく。
けれど、小さな奇跡は起きた。
裕也が走ってきた。
近くの小学校の時計台を見ると、
もう五時半だった。
三十分間、気長に待ってよかった。
「裕也……」
あまりに小さな声だったため、
聞こえたか不安だったが、裕也は私に気付いてくれた。
「なんだ、またおまえ?」
裕也の表情はあの時と同じだった。
「『私』!」
私は笑顔で言った。
「ちょうどいいや!
俺、おまえに話あるんだけど。」
裕也はこの間と同じように、私の隣に座った。
ランニングを急に止めたせいか、息が少し乱れている。
「話って?」
私は聞いた。
「聞きたい?」
裕也は、今にもいたずらをしそうな顔で言ってきた。
「裕也からの話でしょ?
聞きたくない人がいると思う?」
心の中で、悪い話ではないことを願った。
「いないかも。」
裕也は、そこで一呼吸置いた。
そして、大きく息を吸った。
「裕也がくるわけないよね。」
公園に話し掛けた。
「別にあなたに話したっていいの。
だけどね、時には返事をくれる人に相談したっていいじゃない?」
今日の公園は、いつもより元気がなかった。
時間だけが過ぎていく。
けれど、小さな奇跡は起きた。
裕也が走ってきた。
近くの小学校の時計台を見ると、
もう五時半だった。
三十分間、気長に待ってよかった。
「裕也……」
あまりに小さな声だったため、
聞こえたか不安だったが、裕也は私に気付いてくれた。
「なんだ、またおまえ?」
裕也の表情はあの時と同じだった。
「『私』!」
私は笑顔で言った。
「ちょうどいいや!
俺、おまえに話あるんだけど。」
裕也はこの間と同じように、私の隣に座った。
ランニングを急に止めたせいか、息が少し乱れている。
「話って?」
私は聞いた。
「聞きたい?」
裕也は、今にもいたずらをしそうな顔で言ってきた。
「裕也からの話でしょ?
聞きたくない人がいると思う?」
心の中で、悪い話ではないことを願った。
「いないかも。」
裕也は、そこで一呼吸置いた。
そして、大きく息を吸った。