マイワールド
「おまえにはどうでもいい話かもしれないけどさ……。

俺、レミと別れたから。」

ドクン――。

なぜか心臓が大きな音をたてた。

「なんかあったの?」

なんとか顔色を変えずにいられた。

「あいつさ、
なんか万引きしたり、危ない系とつるんでたりしてたらしくて。

俺、巻き込まれそうになったから断ったらマジ喧嘩になって、
消滅だよ。」

裕也は鼻で笑った。

私も同じことをした。

「別にいいじゃん。

中学で付き合った人と結婚するなんて、まず無いんだから。」

「あるかもしれねぇよ?」

「私にはない。」

私は、自然と笑顔になれた。

『楽しい』、本気でそう思った。

「あのさぁ……私も裕也に話聞いてもらってもいいかな?」

恐る恐る聞いた。

「何?

実は、おまえも誰かと付き合ってて別れたとか?」

「違うから。」

「じゃなんだよ?」
< 31 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop