マイワールド
「あ、相川だ。」

恵子が私を指差した。

「何?」

私は野兎と話す時と同じ態度をとった。

「キモ……」

レミが鼻で笑った。

「はぁ?

何を基準にそんなこと言ってんの?」

私は二人を睨み付けた。

「こわぁいっ!

なんか強くなったんだねぇ。

第一高校目指してるんだっけ?

実と一緒に。」

「えっ?

じゃぁ裕也はどうすんの?」

二人は悪の笑い顔で言った。

「意味わかんない。

どんだけ男女こだわってんの?

っていうか、
二人が一緒にいるってすごいね。

まぁいいことだと思うけどさ、
トラブルだけは起こさないでね。」

私も負けずに言い返した。

「それはどうも。」

「じゃぁねぇ、男好きさん。」

二人はウインクをして去って行った。
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