マイワールド
「ほんっとムカつく。

何が『星井藍』だっつの!」

私は腕を組んで野兎の後ろ姿を睨み付けた。

「でもさ、
なんか明と長続きしそうだよな。」

「そぉ?」

「あぁ。

なんか。」

「何それ?」

「知らねぇよ。」

私も裕也もクスッと笑った。

「ゲーセン行かない?

プリクラ撮りたい!」

「いいねぇ。

行くか!」

私は、スキップが少し入った小走りで、
ゲーセンに向かった。

「受け付けから始めてね。

……モードはどうする?

……好きな背景を選んでね。」

変顔、ピース、グーサイン――。

いろいろなポーズで撮った。
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