マイワールド
なかなかうまくいかないものだ。


ウーパーが私を必要としているとは、もう思えない。

今は、八月下旬。

最初の締め切りから約一ヶ月経ってしまっている。


自分の伝えたいことをうまく表現できない。


裕也にとっても、もう迷惑かもしれない。

励ましてもらったり、一緒に悩んでくれたりするのは最高にうれしいけれど、
できないものはできない。

「私ってさ、やる気出たと思ったら諦めて……。

永遠にその繰り返しなのかな。」

これだけは言いたくなかったが、考える間もなく口が動いてしまった。

「まさかぁ……、またやる気なくなったの?」

裕也の顔はひきつっていた。

「かもしれない。」

言った後に後悔した。

でも、言ってしまったことを否定する気にはなれなかった。

「あのさぁ!」

裕也がきつい表情を見せた。

しっかりしている裕也のことだ。

きっと私のために叱ってくれる。

私は、嫌がるどころか、叱ってくれるのを待っていた。


裕也が口を開くまでの時間は、とっても長かった。

時間が世界共通だなんて、
嘘のようだ。

私にとってだけの長い時間――。
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