マイワールド


「んじゃぁ、今日の予定ね。

一時間目は始業式!

きちんとした格好で、式に出てください。

特に、女子のスカート丈!

二時間目は学活!

提出物を回収します!

はい、移動!」

先生のサバサバした声は、
一日の始まりに必要不可欠だ。

「まぁどうでもいいけど。」

眠っていた口癖が目覚めた。

けれど、一学期とは少し違う感覚だった。

どこか新鮮で、気持ちが良くて――。

「おはよう。」

ビクン――。

「あ、おはよう。」

裕也だった。

「ちょっと話あるから。

一緒に帰んない?

公園までは方向一緒だよな?」

「うん。わかった。」

下校を一緒にするなんて、
本格的なカップルではないか。


レミの視線を感じたが、気にしないことにした。
< 52 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop