マイワールド
「んじゃぁ、今日の予定ね。
一時間目は始業式!
きちんとした格好で、式に出てください。
特に、女子のスカート丈!
二時間目は学活!
提出物を回収します!
はい、移動!」
先生のサバサバした声は、
一日の始まりに必要不可欠だ。
「まぁどうでもいいけど。」
眠っていた口癖が目覚めた。
けれど、一学期とは少し違う感覚だった。
どこか新鮮で、気持ちが良くて――。
「おはよう。」
ビクン――。
「あ、おはよう。」
裕也だった。
「ちょっと話あるから。
一緒に帰んない?
公園までは方向一緒だよな?」
「うん。わかった。」
下校を一緒にするなんて、
本格的なカップルではないか。
レミの視線を感じたが、気にしないことにした。