マイワールド
「最初はね、僕も彩音ちゃんと同じように動物を心から愛していたんだ。
いや、今も愛しているけど。
けど、友達に『狩り』を誘われてね、
どうしても断れなくて、狩猟免許を取ったんだ。
あまりにも友達がスポーツ感覚でやるもんだから、
僕も狩りはそういうものなんだ、って思うようになったよ。
けどさ、そのうちに気付いたんだ。
それはいけないって。
もし自分が獲物にされる動物だったらって。」
星川さんはそこで言葉に詰まった。
「それなのに続けてるんですか?」
私はこらえきれなくなった。
「『命を無駄にしないで、いただく』って考え方はできないかな?」
「きちんと楽しめばいいってことですか?
それじゃぁ、スポーツじゃないですか!」
私は爆発しそうだった。
「『食べる』ってことだよ。」
裕也が口を出した。
「え……?」
私は固まった。
『食べる』――。
胸にグサリと刺さった。
命は、命をいただくことで生きている。
その命も、いずれは他の命に捧げ、また命は続いていく。
地球上はその繰り返しだ。
ただ、人間だけは他の命に命を捧げたりはしない。
だから――。
「『無駄に命を奪ってはいけない。
命への感謝の気持ちを忘れてはいけない。
遊びではない。
そして、命は死んでも他の命になることを考え、
責任を持たなくてはいけない。』
僕は、今、それを常に考えながら生きているよ。」
星川さんは強く言った。
私は複雑な気持ちになった。
彼の言っていることはわかる。
けれど、どこか納得いかない。
いや、納得はしているが、受け入れられない。
「……。」
私は無言になってしまった。
いや、今も愛しているけど。
けど、友達に『狩り』を誘われてね、
どうしても断れなくて、狩猟免許を取ったんだ。
あまりにも友達がスポーツ感覚でやるもんだから、
僕も狩りはそういうものなんだ、って思うようになったよ。
けどさ、そのうちに気付いたんだ。
それはいけないって。
もし自分が獲物にされる動物だったらって。」
星川さんはそこで言葉に詰まった。
「それなのに続けてるんですか?」
私はこらえきれなくなった。
「『命を無駄にしないで、いただく』って考え方はできないかな?」
「きちんと楽しめばいいってことですか?
それじゃぁ、スポーツじゃないですか!」
私は爆発しそうだった。
「『食べる』ってことだよ。」
裕也が口を出した。
「え……?」
私は固まった。
『食べる』――。
胸にグサリと刺さった。
命は、命をいただくことで生きている。
その命も、いずれは他の命に捧げ、また命は続いていく。
地球上はその繰り返しだ。
ただ、人間だけは他の命に命を捧げたりはしない。
だから――。
「『無駄に命を奪ってはいけない。
命への感謝の気持ちを忘れてはいけない。
遊びではない。
そして、命は死んでも他の命になることを考え、
責任を持たなくてはいけない。』
僕は、今、それを常に考えながら生きているよ。」
星川さんは強く言った。
私は複雑な気持ちになった。
彼の言っていることはわかる。
けれど、どこか納得いかない。
いや、納得はしているが、受け入れられない。
「……。」
私は無言になってしまった。