マイワールド


翌日。

「おはよう!」

「おはよう!」

下駄箱で、恵子と朝の挨拶を交わした。


と、その時気付いた。

レミの上履きが下に落ちている。

「恵子……」

私は絞り出すような声で言った。

「ん?」

「これって……」

私は下にある上履きを指差した。


恵子は人差し指を口にあてて、

「内緒ね。

あかりとゆいとネーヤアとウチだけの秘密。」

憎たらしい笑顔でそう言った。

「教室行こっ」

「うん……」
< 86 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop