マイワールド


「あぁ、マジウザイ!

何あいつ?

キレイゴトばっか並べやがって。」

恵子は完全にキレていた。

「ネーヤア、
ちょっと更衣室ついてきて!

あかりも!

ゆいも!」

更衣室で何をするのだろう。

「ホント、むかつくよね。」

「そもそも、
レミの性格が問題なんじゃん!

まぁ、顔も問題だけどぉ。」

「確かにぃ。

ブス!」

三人の会話に、私は口を出せなかった。


どうやら、更衣室は
恵子達の話し合いの場所らしい。

「ネーヤアは?」

恵子が私の顔を伺った。

「え……?

あぁ……。

ね!

むかつくよね!」

作り笑いのしすぎで、顔がおかしくなりそうだ。

「ネーヤア最高!」

「最高!」

「イェーイ!」

喜んでいいのか、いけないのか、わからない。


と、その時。

キーンコーンカーンコーン――。

奇跡のチャイムだ。


私達は、教室まで走った。
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