チョコレート大作戦!
2月13日
好きなの?
「結局、両思いなわけ?」
真由が優斗にチョコぱんをもらった翌日。
「まだわたしは好きっていってないでしょぉ~?」
真由はふくれっ面をしてみせた。
しかし、真由の心は昨日よりはるかに穏やかだ。
「でも、真由ちゃん嬉しそうっ。」
ほのかは言った。
単純バカな真由は、大好きなチョコぱんをもらったと言うだけでものすごくうれしく、
優斗は確実にいい人にランクされた。
優斗の思惑?通り、機嫌は戻ったわけだ。
「それで、好きなの?」
「うーん…。好き…?よくわからない。」
「たとえば、廊下を歩く時、その人を探してしまう。」
「うっ…Yes。」
「会いたい気がするが、会いたくない気もするという矛盾した気持ちがある。」
「Yes…。」
「いざ会ってみると動揺する。」
「Yes!もう!」
「完璧、好きだね。」
「あぁ~。好きになりたくなかったのにぃ。」
真由はうなだれた。
「どうして?」
ほのかは尋ねた。
「だって、自信ないもん。わたしのこと…なんで好きになったのか全然わかんないし。」
「そればっかりは、本人に聞いてみないとね…。」
「聞くっていっても、昨日みたいに偶然会えるなんて思えないし…。」
「会わせてあげようか?」
咲妃はケロっと言った。
「え!?」
「わたし、佐藤優斗の親友の、耀介と連絡取っておくから。」
咲妃は携帯を操作しはじめた。
「い、いつのまに…。」
真由が関心していると、ほのかも携帯でどこかに連絡を取り始めた。
「場所は1ーD教室でいいよね?」
「はぁ…。」
真由は改めて、咲妃とほのかのすごさを感じた。