俺が欝?
できなかったけど、今回のは違うなぁ、いいきっかけになるかもしれないという期待を胸に帰路についた。

一ヶ月後に二回目のカウンセリングに行った。

その間実家が廃業して、父が60才を過ぎて初めてのサラリーマンになり、ストレスで不眠症になるという事態が起きた。

やはり血は争えないもので、完璧主義の性格は新しい世界で順応するには時間がかかるらしい。

父は結果あっという間に会社を辞めてフリーター生活に入るや否や体調は回復していった。

俺はというと、自宅で子どもを遊ばせている毎日。ただ多干渉の妻の両親が連日孫に会いに来るので、その間はマンガ喫茶などで時間潰し。毎日毎日来るので、かなり欝陶しいが、病気の話はしていないので、ひたすら逃げ回る感じだった。

自分達の干渉がストレスを与えているなんて夢にも思っていないだろうなあー。

そんな感じていよいよ二回目のカウンセリングを迎えた。

「その後どうですか?」

「両方の両親には話しておらず、特に奥さんの両親は相変わらずの過干渉で欝陶しいです。自分達の感覚で他人であるオレまで引きずらないで、自由にやらせて欲しい感じてます。かなりストレスです。」
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