身代わり姫
パメラは、王宮で聞いた話を続けました。
激しい気性のグラディス王女は、沼の周りに油を撒かせ、煌々と燃える松明を投げ込んだのだそうです。
私よりも美しい女なんていらないのよ!
燃え盛る炎に向かってそう叫んだ時、沼の隅から光るものが飛び上がり、恐ろしい声で叫びました。
『よくも我が兄弟を殺したな、許すものか』
何!? とグラディス王女が問い返すより先に、雷のようなものがグラディス王女を撃ち抜きました。
何やつ! と構える家来達の前に姿を現したのは、真っ黒い羽根を持つ悪魔だったのです。
「悪魔!?
あの姫さん、よりによって悪魔の花を燃やしたのかよ!」
リュイがぶるぶるっと震えながら叫びました。
「奴らは冷酷だし、執念深いし、最悪なんだぜ。オレは絶対関わり合いたくないね」
激しい気性のグラディス王女は、沼の周りに油を撒かせ、煌々と燃える松明を投げ込んだのだそうです。
私よりも美しい女なんていらないのよ!
燃え盛る炎に向かってそう叫んだ時、沼の隅から光るものが飛び上がり、恐ろしい声で叫びました。
『よくも我が兄弟を殺したな、許すものか』
何!? とグラディス王女が問い返すより先に、雷のようなものがグラディス王女を撃ち抜きました。
何やつ! と構える家来達の前に姿を現したのは、真っ黒い羽根を持つ悪魔だったのです。
「悪魔!?
あの姫さん、よりによって悪魔の花を燃やしたのかよ!」
リュイがぶるぶるっと震えながら叫びました。
「奴らは冷酷だし、執念深いし、最悪なんだぜ。オレは絶対関わり合いたくないね」