身代わり姫
レオノーラ達は、謁見室の奥、グラディス王女の部屋の手前まで案内されました。
「国王様が、こちらでお待ちでございます」
扉を開くと、むわあ、とした何かが腐ったような香りがしました。
「パメラ、待っていたぞ」
深刻な表情の国王が、長椅子から立ち上がって言いました。
「国王様、この匂いは一体……?
グラディス王女はどちらです?」
パメラがきょろきょろと室内を見渡しました。
謁見室よりも広く、豪奢な造りの部屋の奥の天蓋付きのベッドのカーテンの内に、グラディス王女はおられるようでした。
ベッドの中でのそりと動く影があります。
「ああ、パメラ様。あなたのお力でグラディスを助けてやって下され。美しいあの子があんな、あんなひどい……」
国王は、自分の丈の半分程しかないパメラにすがりつくようにして言いました。
「国王様が、こちらでお待ちでございます」
扉を開くと、むわあ、とした何かが腐ったような香りがしました。
「パメラ、待っていたぞ」
深刻な表情の国王が、長椅子から立ち上がって言いました。
「国王様、この匂いは一体……?
グラディス王女はどちらです?」
パメラがきょろきょろと室内を見渡しました。
謁見室よりも広く、豪奢な造りの部屋の奥の天蓋付きのベッドのカーテンの内に、グラディス王女はおられるようでした。
ベッドの中でのそりと動く影があります。
「ああ、パメラ様。あなたのお力でグラディスを助けてやって下され。美しいあの子があんな、あんなひどい……」
国王は、自分の丈の半分程しかないパメラにすがりつくようにして言いました。