身代わり姫
リュアネスは、もぐもぐと忙しく口を動かしながら、その合間にしゃべりだしました。
本を見つけたのは王子なんだ。たまたま一緒にオレもいたんだけど、パラパラと読むと、悪魔の呼び出し方や禁断の魔術なんかが書いてある。
王子はこの国で育ったせいか、精霊だの妖精だのを一切信じていなくてね。国王、あんたもそうだろう?
で、王子は悪魔の存在も信じてなかった訳さ。
オレがこりゃ燃やしてしまった方がいいって言うのも聞かずに、タチの悪いジョーク本扱いして、面白がって持っていっちまった。
オレもまさか王子が悪魔を呼び出すなんて事はしないと思ったから、何かあっても知らないぞ、と念を押したけど、結局そのままにしておいた。
数日後、王子から呼び出されてオレは王子の部屋に行った。
王子はオレを驚かすつもりだったんだな。いや、それとも馬鹿にしていた魔術使いの狼狽える様子を見たかったのか。
とにかく、部屋に入ったオレは驚いたよ。
何しろ、悪魔がいざ現れんというところだったからね。
本を見つけたのは王子なんだ。たまたま一緒にオレもいたんだけど、パラパラと読むと、悪魔の呼び出し方や禁断の魔術なんかが書いてある。
王子はこの国で育ったせいか、精霊だの妖精だのを一切信じていなくてね。国王、あんたもそうだろう?
で、王子は悪魔の存在も信じてなかった訳さ。
オレがこりゃ燃やしてしまった方がいいって言うのも聞かずに、タチの悪いジョーク本扱いして、面白がって持っていっちまった。
オレもまさか王子が悪魔を呼び出すなんて事はしないと思ったから、何かあっても知らないぞ、と念を押したけど、結局そのままにしておいた。
数日後、王子から呼び出されてオレは王子の部屋に行った。
王子はオレを驚かすつもりだったんだな。いや、それとも馬鹿にしていた魔術使いの狼狽える様子を見たかったのか。
とにかく、部屋に入ったオレは驚いたよ。
何しろ、悪魔がいざ現れんというところだったからね。