身代わり姫
それから何回目かの息継ぎを、レオノーラがした時です。
横で、ざぶんという音がしました。
「え……? 王女様!?」
グラディス王女が、池に潜ったのです。
ぷくぷくと泡が出たかと思うと、王女は苦しそうに顔を上げて息継ぎをしました。
『こっちには、ないかも。向こうだわ、きっと』
「はいっ、あちらですね!」
レオノーラはにっこり笑って、グラディス王女の指差す方向に潜りました。グラディス王女も一緒に息継ぎをし、手を水底に這わせます。
二人がどれくらい潜った頃でしょうか。
長く浸かっていたせいで震えだしたグラディス王女の指先が、何かを掴みました。
『あ……。あった!』
グラディス王女が掲げた手の中には、キラキラと輝く妖精の涙のはめられた指輪が。
「やったあ! よかった!」
レオノーラがきゃあ! と喜びの悲鳴を上げて笑いました。
『あった! あったわ! ちゃんと、私が見つけたのよ!』
グラディス王女は誇らしげに、指輪を見つめて言いました。
横で、ざぶんという音がしました。
「え……? 王女様!?」
グラディス王女が、池に潜ったのです。
ぷくぷくと泡が出たかと思うと、王女は苦しそうに顔を上げて息継ぎをしました。
『こっちには、ないかも。向こうだわ、きっと』
「はいっ、あちらですね!」
レオノーラはにっこり笑って、グラディス王女の指差す方向に潜りました。グラディス王女も一緒に息継ぎをし、手を水底に這わせます。
二人がどれくらい潜った頃でしょうか。
長く浸かっていたせいで震えだしたグラディス王女の指先が、何かを掴みました。
『あ……。あった!』
グラディス王女が掲げた手の中には、キラキラと輝く妖精の涙のはめられた指輪が。
「やったあ! よかった!」
レオノーラがきゃあ! と喜びの悲鳴を上げて笑いました。
『あった! あったわ! ちゃんと、私が見つけたのよ!』
グラディス王女は誇らしげに、指輪を見つめて言いました。