身代わり姫
レオノーラの手を取ろうとしたリュアネスの顔が、一気に真っ赤に染まりました。
「リュイ? どうしたの?」
首を傾げたレオノーラの顔を見ないようにして、リュイはレオノーラを引き上げました。
「い、いや。その、レオノーラ、オレ、君の本当の姿を見たのは初めてで、さ……」
「ええ、そう言えば、そうね。
いやだ、私の顔、そんなにおかしいかしら?」
レオノーラは自分の頬に手をあてて言いました。
「ううん、違う! その逆だって!
君、すごく可愛いよ!」
赤い髪は艶々と光を放ち、真っ白な肌には、少しそばかすが浮いていますが、愛らしさがあります。
妖精の祝福の名残なのか、薄紫色の目は大きく、可愛らしくきょろきょろと動いています。
物いいたげな唇は、ぷくりと形よく、淡い薔薇の花びらのよう。
レオノーラは、端正な美しさは失ってしまったものの、
本来の持ち味の、可愛らしさ溢れる魅力的な女の子に成長していたのでした。
「リュイ? どうしたの?」
首を傾げたレオノーラの顔を見ないようにして、リュイはレオノーラを引き上げました。
「い、いや。その、レオノーラ、オレ、君の本当の姿を見たのは初めてで、さ……」
「ええ、そう言えば、そうね。
いやだ、私の顔、そんなにおかしいかしら?」
レオノーラは自分の頬に手をあてて言いました。
「ううん、違う! その逆だって!
君、すごく可愛いよ!」
赤い髪は艶々と光を放ち、真っ白な肌には、少しそばかすが浮いていますが、愛らしさがあります。
妖精の祝福の名残なのか、薄紫色の目は大きく、可愛らしくきょろきょろと動いています。
物いいたげな唇は、ぷくりと形よく、淡い薔薇の花びらのよう。
レオノーラは、端正な美しさは失ってしまったものの、
本来の持ち味の、可愛らしさ溢れる魅力的な女の子に成長していたのでした。