身代わり姫
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まるで世界中のお祭りを集めたんじゃないかと思うくらい活気溢れる城下町。
見渡すと、色んな人がたくさん行き交っています。
そして、城下町の奥に控えるように、小さなお山のようにそびえたつ大きなお城。
男の人が何人もかからないと下ろせないような巨大な落とし橋を渡り、きらびやかなお城の中へと入り……。
「みっともない。いい加減口を閉めな」
馬車から降りて、ぽかんと口を開いて立っているレオノーラに、パメラが言いました。
レオノーラは慌てて口を閉じ、申し訳なさそうに小さく頭を下げました。
「まあいい。これから国王に面会するからね。粗相のないようにするんだよ」
国王様に会う。
レオノーラはその言葉に緊張して、背中にすうっと冷や汗が流れました。
「ふん、お前はいつものように黙ってあたしの後ろに座ってりゃいいのさ。さあ、行くよ。領主殿は後から来るかい?」
パメラの馬車の横につけた馬車から、慌てて領主が降りました。
「いやいや、同行致しますぞ。さあ、レオノーラ殿、参りましょう」
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まるで世界中のお祭りを集めたんじゃないかと思うくらい活気溢れる城下町。
見渡すと、色んな人がたくさん行き交っています。
そして、城下町の奥に控えるように、小さなお山のようにそびえたつ大きなお城。
男の人が何人もかからないと下ろせないような巨大な落とし橋を渡り、きらびやかなお城の中へと入り……。
「みっともない。いい加減口を閉めな」
馬車から降りて、ぽかんと口を開いて立っているレオノーラに、パメラが言いました。
レオノーラは慌てて口を閉じ、申し訳なさそうに小さく頭を下げました。
「まあいい。これから国王に面会するからね。粗相のないようにするんだよ」
国王様に会う。
レオノーラはその言葉に緊張して、背中にすうっと冷や汗が流れました。
「ふん、お前はいつものように黙ってあたしの後ろに座ってりゃいいのさ。さあ、行くよ。領主殿は後から来るかい?」
パメラの馬車の横につけた馬車から、慌てて領主が降りました。
「いやいや、同行致しますぞ。さあ、レオノーラ殿、参りましょう」