私の過去。そして今。



その日はちょうど雨の日
だったから体力づくり。

テニス部顧問の田中先生は
部長にメニューを任せて
いて朝の部活は見に来る
気配がなかった。


「大丈夫?こんなの気にすること
 なんてないよ。れなは何も
 悪くないんだかららね?」


そうやって優しい言葉をかけてくれたのは
えりだった。えりはいつもそばに居てくれた。
今回もそう。どうしたらいいのか
分からなくて、ただただ不安におびえてる
私に優しく接してくれた。


「横ちゃんに相談したら?」

って言われたけど、
どうやって相談していいのか
分からなかった。
横ちゃんは学年でも普通に
モテる人だから、なんとなく
横ちゃんの事を好きな誰かが
いれたんじゃないかなって。


そう予測した。
私が副委員長で仲がいいから。
もし私が横ちゃんを好きになったり
付き合うことになったら困るから。

まあ 好きって言うのは当たってる。
そんなことを思ってるうちに
1日が終わって、次の日になってしまった。
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