ダーリンは下僕
「結菜が家の中まで運んでくれたの?」
 僕がそう問うと、心配そうな顔のまま頷く結菜。

 少しは可愛いところあるじゃん。
 僕は自分の鼓動が少しだけ速くなっているのを感じる。

「運ばせたの、これ裕也の罪①ね」
「へ?」
 さっきの表情とは一転、彼女が不敵に笑った。
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