★エスコイ★



――チュ…。


「……んッ……河野くん?!」


俺は宮坂にキスした。


宮坂はびっくりした顔でこっちを見た。


「…ごめん…。嫌だった??」


「嫌っていうか…。何で…。」


「宮坂が好きだから…。」

「…へ??」


言ってしまった…。

こんな事いうつもりなんかなかったのに
こんな時に……


「宮坂が好きだ。秋と居て怒っている顔も笑っている顔も今も……全部………」


「河野くん…。」


「なのに……俺は宮坂を傷つけて……」


―――ギュ。


「……宮坂?」


宮坂は俺を抱きしめていた。


「ありがと………でも河野くんは悪くないよ!!自分責めないで…!あたしが悪かったの……」


「でも……!!」


「バカ!悪くないって言ってるじゃん!!」





< 100 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop