★エスコイ★
――チュ…。
「……んッ……河野くん?!」
俺は宮坂にキスした。
宮坂はびっくりした顔でこっちを見た。
「…ごめん…。嫌だった??」
「嫌っていうか…。何で…。」
「宮坂が好きだから…。」
「…へ??」
言ってしまった…。
こんな事いうつもりなんかなかったのに
こんな時に……
「宮坂が好きだ。秋と居て怒っている顔も笑っている顔も今も……全部………」
「河野くん…。」
「なのに……俺は宮坂を傷つけて……」
―――ギュ。
「……宮坂?」
宮坂は俺を抱きしめていた。
「ありがと………でも河野くんは悪くないよ!!自分責めないで…!あたしが悪かったの……」
「でも……!!」
「バカ!悪くないって言ってるじゃん!!」