★エスコイ★
「数学のどこが分かんないの??」
「ん〜全部?」
「はああ?!全部って…」
「ごめんね秋くん、数学ホントに無理だから最初から教えて下さいっ」
もちろん、両手を顔の前
で合わせてお願いしてく
る宮坂を俺は断れる
はずがなくて……
「…はあ…じゃあこの問題からやるぞ。」
「はあい!」
これほどバカだったとは…
これ絶対終わらない
と思うけど……
「ってお前、やる気あんのか??」
「え?あ…ごめん〜」
宮坂は眠い〜と言いながら目をこすっている。
「我慢しろ!じゃあさっき教えたところの復習。これ解いてみろ。」
「う…うん…」
時計を見るともう
9時だ。
「お前家帰らなくていいの??」
「ん?ああ、電話掛けたから大丈夫。もうちょっと居るよ!」