★エスコイ★



そう言ってまた
やり始めた。



────────────────…


それから10分後。



「おい、起きろ。」


「…………」


寝てる。
起こしてるのに起きないし。


どうしよ、こいつ。

俺はそっと宮坂の髪に触れた。


すくった髪は俺の指から
するっと落ちる。


…………
やっぱ俺おかしい。


こいつを見ると
変な気持ちになる。

なんて言えばいいか
わからないけど……


─────ツ

寝顔がヤバい…

睫毛が長くて
肌が白くて
唇がふっくらしてて…

って俺何考えてんだろ。

髪を見て俺と同じように
宮坂の髪を触っていた
直也を思い出してなんか悲しくなった。



そして俺は寝ている
宮坂の唇に………

キスをした。







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