★エスコイ★







「あ!!加奈遅いよー!てか何でアンタ髪濡れてるの?」


はぁー…

なんとか間に合った…


茜にさっきのことを
話すとバカだねー
とか言って笑っていた。


長い担任の話が
終わると茜が直也との事を聞いてきた。



「うーん…とりあえず…頑張れって言われた…秋くんの事…」



「え!??頑張れって…直也には秋くんの事が好きって言ったの?!」


「あ、うん…聞かれたからつい…」



「何それっアタシにはそんな事言ってないのにい!」


「えぇっごめん!」


確かに…
茜にいっぱい相談に
乗ってもらったのに
秋くんが好きって事
伝えてなかった…



「でもさ、あの直也がよく頑張れって言ったよね!絶対キレて加奈に何かするって思ってたけど!」



「あははっ」


そういえば...

キスされたよね..
アタシ...。



「まぁ良かったじゃん!次は秋くん!頑張れよ♪」


「なっ…///」



でも・・・

昨日あんなことが
あったから話しかけ
づらいんだよな・・・


秋くんも話しかけて
こないし・・・



「てか、加奈・・今日テストだよ?やった??」


「テストぉおお?!!」


そういえばっ!

色々ありすぎて
そんな事忘れてた・・・


結局何にもやって
ないんですけど…


「まあ、頑張れっ!!」


茜はそう言って
アタシの背中を
バンバン叩いた。


頑張れもなにも…

無理でしょ……






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