★エスコイ★
そっと秋くんの顔が離れる。
「お前…顔赤っ」
「んな!//秋くんが急に……」
「急に……何?」
「……ばか!」
あたしの顔はさらに
熱くなる。
秋くんに……
キスされてしまった…
それにあたしのこと
好きって……
なかなか頭がついて
いけないあたしに秋くんは……
「宮坂は?」
「………」
「俺のことどう思ってんだよ。」
「さ…さっき言った…」
「もう一回。」
ほんとにこの人は…
「もう一回ちゃんと言ってよ。」
なんて意地が悪いんだ。
「好き。」
「秋くんのこと、大好き!!!」
もう…
「何回でも言ってやる!大好き大好き大好き大好き大好っ…ンっ」
『き』
を言う前にあたしの口は秋くんの唇によって塞がれた。
「っや…んんっ…苦し…」
さっきの軽いキスとは
違って今度は激しいキス。
いっ…息ができないいいっ!
「ンっ…はぁ…やめッ…て」
あたしは秋くんの胸を
叩いて必死に抵抗する。
「ンぅ…」
苦しくて力が抜けた
私を秋くんの腕が支える。
「…っはぁ…はぁ…」
やっと唇を離してくれた
秋くんは私の方を見てにやっと笑う。
「ふっ…キス…下手すぎ。」
「なっ///」
赤くなったあたしの頬は
多分もっと赤くなっている。
「まあ、これから慣れてけばいっか?」
にこっとして笑いかける
秋くん。
「こっんの……」
「変態いいいいーーーーーーーーー!!!!!」
雪でも降りそうな冬の
白い空にあたしの声が響き渡った。