★エスコイ★
秋-side-
「用がないんだったら出てってよ。」
俺はあの時なんで
あんな酷いこと宮坂に
言ってしまったんだろう。って思う。
そりゃあ怒ってたから
なんだけど。
「あたし、秋くんのこと好きなのにっ!」
この言葉を聞いたときは
一体なにが起こったのか分からなくなった。
信じられなくて、
すごく嬉しくて。
部屋から出ていった
あいつを必死で追いかけた。
ぎゅっ。
って、やっとあいつを
抱きしめられたとき、
なんか凄く小さく感じて…
俺は本当に宮坂のことが
好きなんだ…って。
「宮坂のこと好き。」
二回目の告白。
自然と言っていた。
ぽかんと俺を見上げた
あいつが凄く可愛くて、
優しくキスをした。