★エスコイ★
「好きです!」
貴重な昼の時間に
呼び出された。
ほんと面倒。
「ごめん、俺彼女いるから。」
“彼女”
自分で言った言葉に
嬉しくなる。
女はびっくりした顔を
して去っていった。
良輔のところに
戻ろうとしたとき、
宮坂達の声が聞こえてきた。
「宮坂?」
「秋くん!」
宮坂は俺に気付いて
びっくりした顔で
こっちを見た。
「あ…あたし達これからお昼だから行くね!ばいばい!」
そう言って秋葉を連れて
すぐにどこかに行ってしまった。
あいつ…目逸らした。
すぐにどっか
行くし…
俺何かした…?