★エスコイ★
ぴんぽんぴんぽーん…
ガチャ!
「はい!!」
二回目で勢いよく
扉が開いた。
「ええええええええ?!」
宮坂は驚いた顔で
叫んだ。
まあ、予想通りだけど。
まだ起きたばかりなのか、
スウェットのままの宮坂に用意するからと家の中に入れられた。
「あらっ?あなた!」
奥の方から宮坂のお母さんが出てきた。
「どうも。この前はありがとうございました」
「いいのよー!また食べにきて頂戴ね♪えーっと…」
「浅井秋です」
「そうそう!秋くん!どうしたの?」
「えーっと…一緒に学校行こうと思って…」
「そうなの!あの子が羨ましいわぁ」
俺も宮坂のお母さんに
つられて笑った。
「秋くん、加奈と付き合ってるの?」
「えっ?あ、はい!」
いきなりのそんな質問に
変な答え方をしてしまった。
っていうか、あいつ
言ってなかったのかよ。
付き合ってること
言いたくないとか?
「やっぱり♪おとといあの子の様子がおかしかったの」
「おかしい?」
いつものことな気が…