★エスコイ★
「何??」
「同情ならいらないから。」
「あたしは同情なんかじゃないよ!」
秋くん……違う。
「あたしそんな秋くんの事スゴいって思うし尊敬する。だけど、同情とか……そんな事でご飯一緒に食べたわけじゃない!」
あたしは泣いてしまった。
秋くんにあたしが
同情してるって思われたって思うと悔しくなった。
「秋くんのバカ!!」
秋くんが今どんな顔
をしているかなんて涙で分からない……
秋くんは……
悲しいのかな?
寂しいのかな?
「ありがとう」
「へ?」
「また行く。じゃあな。」
秋くんがありがとうなんて言うから変な声が出た。
秋くんはそのまま
走って帰ってしまった。