★エスコイ★
「……ゅう……」
……宮坂??
今少しだけだけど声がした気がする…。
宮坂なのか??
俺は声がした方へ向かった。
「……う…」
「しゅう〜ッッ…」
……宮坂――――。
ズキ。
宮坂は秋の名前を呼んで泣いていた。
「宮坂!!」
「……秋くん??」
―――ッッ……
秋じゃねえよ…。
すごく悔しい。
だけど今は――
俺は宮坂が落ちている所に行った。
「宮坂……」
「河野くん?」
宮坂は申し訳なさそうに俺を見た。
「……こーのくん!」
俺は宮坂を抱きしめた。
「ごめんな…。」
「河野くんは悪くないよ…」
「俺がお前を追いかけてたらこんな事にはならなかった。」
「そんな事…!!」
今俺は何で宮坂を抱きしめているんだろう?
好きだから??
安心したから??
分かんねえけど…