綺麗になったその日まで…



それから夏休みの間、
私はいつものランニングを欠かさなかった。


でも、その人に会うことはなかった。



それから、新学期。


「うおっ、誰あれ、すっげー美人!」
「あんな奴いたか!?転校生かな!?」
「モデルみたい!友達になりた~い!」


いろんな所からくる視線。
誰も、私だと気づいてない。


そして目の前にいたのは、
私を振った張本人。


「ねぇ!名前は!?転校生!?」


そいつは私にベタ②ついてきて、
しつこく話しかけてくる。



うざい……


「ねぇ~名前教えてよ~。」
「………ナ。」

「え?なに~?聞こえないよ~!」
「綾瀬ルナ。」


「え………」

目を丸くして、理解してない男。


「綾瀬ルナ!お前が振った女だよ!」

パンッ


私は奴を平手打ちして、去った。


ざまぁみろ!!

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