やきもち王子
−−−−−−………
−ピンポーン
チャイムの音で目がさめた。
う…眩しい………
……眩しい?
ばっと起きると外は明るい。
あ、朝!?ありえないありえない……
どんだけ疲れてたんだわたし…っていうか
お母さんとか起こしてよ!;
−ピンポーン
あ、そうだ!!お客さん!!!
誰だろうこんな朝から?
爽兄?だったら尚更急がなきゃ…!
「はーい!
………って秀?どしたの?」
玄関には秀が立っていた。
一緒に登校してはないから朝から秀が
来るなんて…なんだろう?
「お兄さんより先にチョコもらおうかと
思って」
「……チョコ?」
秀の爽やかな笑顔が眩しい。
え、なんでチョコ?
っていうか爽兄にチョコなんて…………
「え……もしかして今日バレンタイン?」