やきもち王子
どくんと心臓がはねる。
もしかして…
『チョコもくれない彼女よりこのチョコをくれたあの子を新しい彼女にするよ』
……とか!?←妄想入ってます
い、嫌だよーー……!
「はるがくれない俺から、はい。
逆チョコ」
わたしの妄想を秀が断ち切った。
逆…チョコ………?
「……へ?」
「まぁ買ったやつなんだけどね。
テレビで逆チョコの話ししてておもしろそうだったから」
そう言って秀はニッコリ笑った。
どうしよう、すごい嬉しい。
「わたしこんな駄目彼女なのに……
秀はこんな女でいいの?」
こんなこと聞くことすら、
うざいよねって自分でも思うけど、秀が
優しすぎて不安になる。