やきもち王子
秀は困ったように、またそんなこと言って
と笑った。
「はる以外の子を彼女にするとか、無理。
大体こんなやきもち焼きの面倒な男と
付き合ってくれるのはるだけだよ。」
いつも、わたしの欲しい言葉を真っ直ぐに
くれる。
秀に恋して、不安になって、苦しくても、
全部秀がそれを嬉しさ、喜びに変えてくれる。
胸がいっぱいになってキュンキュンする。
ドクドク鼓動が速い。
「秀、秀…ありがとう。
すき、大好き……」
溢れ出したわたしの言葉に秀はうん、と
頷いてわたしに優しく口付けた。
恋したのが秀で、秀に恋して
よかった、って今すごい思う。
やきもち焼きだけど
時々いじわるだったり、優しかったりする
秀にわたしいつの間にか夢中になってる。
「せっかくだし、一緒に学校行こうか」
と首を傾けた秀にうん!と返事をして
急いで家の中に入る。
マッハで用意しなきゃね!!