やきもち王子


美和が泣いてる。

いつも、駄目駄目なわたしを怒ってくれて
でも見捨てないで、いつもあたたかく見守ってくれた美和が。


だ、だめだぁ〜〜〜!!


「みわぁあああ!」

「、なんで…はるまで泣くのよっ…」


いつも美和があたしにしてくれるように
怒ることも、優しい言葉をかけることも
できない。

でも美和の気持ちはわかるから、わかりすぎて自分のことみたいに涙があふれてきた。


「……光汰、絶対あきれてる。

きらわれた………」


「だいじょうぶ、だよ!!
光汰くんが美和のこと嫌いんなるはずない!わたしにまかせて!!」


いつも美和が支えてくれるように、
わたしも美和の力になりたい。


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