やきもち王子


な、

な、


な……


「あああありえないよ!中村くん!!

告白する相手間違ってるよ!?
わたし栄井はる だよ??

特に可愛くもなく性格がいいわけでもない
わたしだよ?」


わたしは間違ったことは
言っていない。

まして相手は完璧王子様。


こんなこと、ありえない。



「間違ってないよ。

俺がずっと 片思いしてた

栄井はる さんだよ。」


わたしはもう何も言えなくて
中村くんの顔を見た。


そしたらさっきよりもっともっと
真っ赤な顔でわたしを見つめる
中村くんがいた。


一瞬で 冗談なんかではないということを
理解したわたしの顔も中村くんと同じくらい真っ赤に染まった。



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