やきもち王子



「はる似合うと思う。」


秀も煽らないでー!!

そんなこと言ってもらえるのは
嬉しいけど!嬉しいけども!!


「はる やんなよー!」
「あたしもいいと思う☆」
「俺もー」
「あたしも!」


「いや皆やりたくないだけでしょ!?」


わたしが涙ながらに訴えても
みんなもう決まりムード。

なんでー!?



「お姫様は はるしかいないよ。


俺もはるがいい。
 はるじゃなきゃ俺もやらない。

はるなら絶対俺がやる。」

「しゅ、しゅー…!」


さすがにこれは照れる。
嬉しすぎる。

さりげにまた やきもち焼いてるし……



殺し文句だよ………



「……わかった。


 わたし、やる!!」


皆の期待にちゃんと答られる
素敵なお姫様演じてやる!!


秀は うん、じゃあ俺も。
と優しく笑った。

それだけで何もかもいきそうな気がする
んだから不思議だなぁ。




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