やきもち王子
――日曜日、
なんとなく気乗りしないまま
この日が来てしまった。
美和は矢崎くんと話すだろうし
知らない人と上手く話す自信ないよぉ…
「はぁ…」
「ねぇ はる!
この服変じゃないよね?」
「全然可愛いよ…あはは…」
「ちょっと!はる大丈夫?」
うつろなわたしを心配して美和がおでこに手をあてようとした時、おーい美和!という声が後ろから聞こえてきた。
「光汰!!」
途端に、美和の顔がぱぁっと輝く。
なんかいいなぁ…
恋する乙女!って感じがする。