やきもち王子
幕がおりると秀が後ろからわたしの肩を
叩いた。
「…あ、秀!熱平気!?」
秀はくすくす笑って目を細くした。
「はるさっきと同じこと言ってるよ?」
「え、あ…うん。」
な、なんかさっきまでと違うような…
っていうか いつも通り……!?
「あーもう、はるおもしろすぎ。
っていうか可愛いすぎ。」
「…秀なんかさっきまでと違うくない?」
「うん。演技だからね」
え、え………
えんぎー!!?
「ででででも、熱!?あつくて!?」
頭の中ぐるぐるで意味わかんない。
はる、落ち着いてよ。なんて秀がまた笑ってるけど落ち着いてられるかー!!
「熱があるのはホントだけど、
後は演技。
せっかくだからからかってみちゃった。
演技上手かったでしょ?」
あれも、それも、全部…………
うそ……?