やきもち王子
そうなったらさっそく勉強しなきゃ!
ということで秀にわたしの勉強を見てもらうことになった。
図書館は静かすぎるので、教えてもらうん
だしわたしの家に来てもらうことにした。
実はさりげに 秀がわたしの家に来るの
初めてなんだよね…
ちょっと緊張してたり……
ドキドキ
「ここ、わたしの家…」
「それは知ってるけど………
中入るのは初めてだよね。緊張するなー」
そ、そうだよね……
毎日家の前まで送ってもらってるし知ってて当たり前か…
っていうかそんなことにまで気付かない
くらい緊張してるとか……うう、
恥ずかしい…!
そういえば今日家誰かいたっけ?
お父さんは普通に仕事だし、お母さんは
いるかな?
−ガチャ
「ただいまー?」
家の中をのぞきこむようにしてドアから顔をだす。お母さんいないっぽい?
お母さん絶対からかったり、
秀に質問しまくったりするんだから
ま、いないみたいでよかった♪
よし、秀に入ってもらおうと顔をひっこめようとした時、
「お前何してんの?」
秀とは違う、
わたしのよく知る男の声がした。