やきもち王子
秀……
嬉しくて、思わず秀に抱き着きたくなったけど秀が険しい顔のままなので戸惑う。
なに…?
「お父さんなら許そうかと思ったけど
いくらお兄さんでも
はるに触るのは許せない!!」
またいつものやきもち来ちゃったー!
せっかくちょっと感動してたのに……
爽兄は秀の言葉に大爆笑して、わざとわたしにベタベタと触る。そしてそれに怒った秀がわたしと爽兄を引き離そうと間に入ってくる。
「ほらどうだ羨ましいか!」
「なにしてるんですか!はるから離れて下さい!!」
ああもう……
わたし消えたいです………
とりあえず玄関先でぎゃーぎゃー騒ぐのも
近所迷惑…っていうかむしろわたしに迷惑なので家に入ることにした。