君と共に
「しかも!星凜学園でしょ?」
「金持ちじゃーん!」
「どんな人だったの?」
「名前は?」
とまぁ。
しばらくこんな感じで。
私は苦笑いを浮かべるしかできない。
目の前の紗結に助けを求めたのに、紗結もみんなと同じく顔をキラキラさせていた。
反論しようにもできない。
だって。だってね!
みんなが言ってる意味が分からない。
だいたい、星凜学園って?
いや。近いから学園は知ってるよ?
頭が良くて、お金持ちな、お嬢様やら御曹司やらが行くって事くらい。
あたしが聞きたいのは、そう言う事じゃなくて。
「なんでそんな学園の人と噂にならなきゃいけないの!??」
あたしは勢いよく立上がり声を大にして、みんなに訴えた。