君と共に
「だって見たって人いるし~」
また、みんな自分が聞いたとゆうコトを口々に言い合っている。
そんな様子をあたしは椅子に座り直し、大人しく聞いてみる。
………
………………
「――………あぁあーーー!!」
噂の人物が昨日助けてくれた人なのだと理解したと同時に、あたしはせっかく座り直した椅子から再び立上がり、先程より大きな声で叫んでしまった。
ヤバッ……
これが自分の首を絞めてしまったと理解したときには時既に遅し…
「やっぱりホントなんだー!」
「付き合ってんのー!?」
「ち、違うっ!…違うからっ!!」
あたしが否定するのなんかみんな聞いていなくて。
どうしよう…
違うのにーー!
困ってあたふたしていると、タイミングを見計らったように、『席着けー』と担任が教室に入ってきた。