君と共に
やっぱり………
はぁ。
一つ溜息を吐いて、チラッと顔を上げてみると、期待顔の紗結と一仁。
奏太も、表情に出にくいってだけで、興味があるのがわかる。
顔を上げたついでに教室を見渡してみた。
みんなお昼に夢中のようでホッとする。
はぁ…。
視線を三人にずらして、また溜息。
あたしは声を落とし話し出した。
「――――…てゆうこと」
一通り話し終わったあたしは、紙パックの紅茶を一口飲む。
一仁達が買ってきてくれたもの。
「「はぁ?」」
「………」
見事に紗結と一仁がハモった。
まぁ、無言の奏太も同じ気持ちだろう。
「顔もなんも見てないのっ!
質問には一切答えられないからね」