君と共に
「知り合いかよ?」
知り合いじゃないけど。
「違うけどっ。
昨日の―――っ!!」
「「えっ!?」」
「やっぱり。」
えっと。
紗結ちゃん?
なんで『やっぱり』なんの?
「人の事指差して、大声で叫んどいて、違うとか失礼じゃねぇ?」
え?
えっ??
あたしが悪いの?
「だ、だって!
名前も知らないしっ!
顔見たの今日初めてだし。」
なんであたしが慌てなきゃいけないのよ。
もう意味分かんないっ。
助けてよ、紗結~。
そんなあたしの願いも虚しく。
「そうだよ杏奈。
ここは知り合いだって言っておくべきよ!」
なんて。
紗結からちょっと厳しいお言葉が。