君と共に
何考えてるのよ、あたしっ!!
レンの指に見惚れるとか有り得ないしっ。
てか、あたし変態みたいじゃん。
ブンブン頭を振って、変な考えを打ち消した。
「…お前、頭大丈夫か?」
「…!!ぜ、全然平気だしっ。」
レンの言葉に思いっきりビクッとしながら、なんとも訳の分からない言葉を発していた。
ダメじゃん、あたし。
なんか凹んできた…。
「この辺りですか?」
「あ、はい。そこで止めて貰えますか?」
家から程近い空き地ね横に車を止めて貰った。
「あのっ。わざわざ送って頂いてありがとうございました。」
バックミラー越しに木山さんにお礼を言って、頭を下げた。